犯罪や非行をした人の中には、親族等から見放され、頼れる人がいなかったり、生活環境に恵まれなかったり、あるいは、本人に社会生活上の問題があるなどの理由ですぐに自立更生できない人がいます。

　更生保護法人徳風苑が運営する更生保護施設親和寮は、明治32年4月、真宗大谷派東本願寺と石川県から各千円（当時）の拠出を受けて創設され、大正15年10月に現在地に新築移転し、その後、昭和43年9月の全面改築を経て、令和4年3月に全面改築を行いました。

　更生保護施設の役割は、単に宿泊場所や食事を提供するだけではありません。集団生活をとおして自立に向けた就職支援や金銭管理等のほか、アルコール、薬物依存等の個々の問題性に応じた個別処遇やＳＳＴ訓練等の集団処遇も実施して再犯防止を図っています。また、高齢や障害を抱える人であれば、医療機関や福祉事業所等とも連携して多くの人を社会の健全な一員として社会に送り出しています。